【見守り事例のご紹介】当社のレーゾンデートルとは
2017年12月18日
師走も佳境に入り、皆様におかれましても、本年を納め、新年を迎える準備に余念がないと思われます。
さて、今回は、ここ最近、非常に緊迫した事例をドキュメンタリータッチにてご紹介させていただきます。
先日の早朝、聞き慣れない音を立てて鳴り出す専用回線に、社内に且つてない緊張が走りました。
すぐさま、受話器を取り、用件を矢継ぎ早にメモするスタッフ。
「分かりました。すぐ伺います。」
そう伝え、受話器を置くまでの間、わすか一分足らず。
「今、○○さんから緊急通報が入りました。全く動けないとのことですので、即時向かいます。状況は適宜ご報告します。」
と言い終るや否や、車のキーとこの時のために準備してあった荷物を持ち、一刻一秒を争う現場へと出掛けていきました。
この日の朝、鳴り響いた電話は当社の緊急通報専用回線で、当社が設置させていただいている見守装置に組み込まれた機能の一つです。
20分後に、現場に駆けつけたスタッフは、まずは呼び鈴を鳴らすも、お返事がないことは予想していたため、そのまま室内へ。
ご自宅のご様子は、玄関〜廊下は照明がついておらず真っ暗で、部屋のドアは開いていたそうです。
廊下、部屋共に冷えきっており(その後暖房を点火した際の表示は「9」(おそらく9℃の意)であった。)、テレビだけが点いた部屋の中、布団とソファの間に衣類は上半身のみ、四つんばいの姿勢で「うー、うー」と苦しそうな声を出しているご利用者様がいらっしゃっいました。
近づきお声がけすると、「体が起こせない、新しい下着を持ってきてほしい、救急車は呼ばなくていい」とのお返事。
命に別状はないことに胸をなでおろし、体を抱えゆっくりと布団へ、楽な姿勢に変え、奥の部屋から下着(介護用パンツ)をお持ちし、ソファに置いてあったズボンと共に履いていただきました。
掛け布団を被せ、暖房を点火。
「頭や胸に、痛みや違和感などはないですか?」とおたずねると「ない、手の指が曲がらない」とのこと。
指先に触れるとしっかり冷えており、指をさすりながら、ヘルパーさんの予定を確認し、ご家族様含め、現況をご連絡。
ヘルパーさん到着までスタッフが付ききりでお待ちすることにし、到着されたヘルパーさん今朝起こったことをご報告いたしました。
部屋も徐々に温まりご利用者様も落ち着いた様子を確認し、お部屋や廊下を掃除後、ご家族様からお電話があり、改めて詳細なご説明をさせていたいだいたところ、ご安心されたご様子でした。
血行が良くなり、ご利用者様の指が動くようになると、ご利用者様の顔色も良くなり、緊張感がとれ、穏やかな寝息が聞こえるようになった所で、ヘルパーさんへと引き継ぎをし、帰社した次第です。
ご家族様は遠方にお住まいで、今回の当社の対応について、スタッフはじめ大変な感謝のお言葉を頂戴し、恐縮の至りです。
中でも、「スタッフさんの迅速かつ適切な処置の賜物です。もし元気じるしさんのサービスを利用していなかったら、今頃どうなっていたのか。」とおっしゃられたことに、胸の中に熱いものがこみ上げてきた気がいたしました。
当社といたしましては、あらゆる事態を想定し、スタッフ一人一人が日々、ロールプレイと自己研鑚に励んでおります。
ご利用者様の笑顔、ご家族様からの信頼、それら一つ一つが当社のかけがえのない資産でもあり、どのような形であっても、こうして、ご利用者様やご家族様のお役に立てることこそ、当社の本懐でございます。
本日も、この本懐を胸に、全力で見守らせていただきます。